WJ47号※ネタバレがありますので、ご注意くださいね。引用は「」抜きしています。任意で句読点を付しています。


背負っていた鞘から刀を引き抜くハリベル。日番谷くんと刀を交えます。
その様子に、「野っ郎!!ハリベル様に剣を!!」と、ハリベルのもとへ慌てて駆け付けようとするアパッチ。それを「待ちな アパッチ!!」と言葉鋭く止めるミラ・ローズ。彼女にハリベルのもとに行くのはあとにするよう言われ、アパッチは「ハリベル様があのガキにケガさせられてもいいのかよ!!」と反論します。それに対し、ミラ・ローズは「ハリベル様が剣を抜かれたんだ どのみちあの白髪のガキに勝ち目は無いさ」と静かに答え、それよりも乱菊さんを倒すほうが先だと促します。
その言葉にアパッチは、乱菊さんを見遣り、「こいつさっき…“この3人はあたしがやる”とか言いやがったんだっけなあ」と不敵な笑みを見せます。しかしながら、「あら、意外と耳が良いのね 耳もカオもスタイルも全部悪いのかと思ってたわ」と乱菊さんに返され、ひとり飛び出しそうになったところを、挑発に乗るなとミラ・ローズに止められます。そのミラ・ローズも、乱菊さんに「メスゴリラ」と評され、アパッチとふたり声を荒げます。
それを脇で見ていたスンスンは「取り乱しては敵の思う壺よ」と冷静に二人を制します。ですが、「低能は仕方ないけれど 私にまで迷惑かけないで下さる?」とのひと言に、アパッチもミラ・ローズも「どっちの味方だ!!」とますます大荒れ。
そうしているうちに三人は、自分達が一ヶ所に集められていることに気付きます。その様子に、複数で一人を包囲できる利点を失ったことを乱菊さんは指摘し、灰猫を解放します。
辺り一帯が灰が押し寄せ、三人のまわりを覆います。その灰を素手で振り払おうとしたアパッチに、スンスンが足を引っ掛け転ばせます。アパッチが起き上がり怒っていると、スンスンは「得体の知れないモノに迂闊に触れない!」と叱咤します。
一方、対峙する乱菊さんは解放し刀身のなくなった(灰に変化した)灰猫を振り下ろします。すると、灰に触れたアパッチの左腕は斬られてしまいます。「刀身を灰と化し、その灰の降りかかった場所を柄の一振りで切り刻む」のが灰猫の能力なのでした。
そして乱菊さんは灰猫の灰を竜巻状に高速旋回させ、三人にぶつけていきます。しかし、竜巻状になった灰猫の灰は、三人の放った虚閃によって打ち砕かれます。技を破られた乱菊さんは、再び灰猫の名を叫び、灰猫の柄を握り締め構えます。

また一方では、大前田が大柄のほうのバラガンの従属官に刀で打ち据えられ、ビルの壁面に叩きつけられてしまいます。
その様子に、近くで砕蜂と戦闘中のもう一方のバラガンの従属官が「いいのか? やられているぞ お前の副官」と声を掛けます。砕蜂も攻撃の手を休めずに「構わん いつも金とメシと実家の商売の事しか考えていない馬鹿者だ」「多少やられた方が良い目覚ましになる」と、答えます。それに多少がっかりしたのか、バラガンの従属官は「何だよ 冷たいもんだな そういうもんなのか?」と問いかけ、砕蜂も「馴れ合う隊風を私は好まん。錬磨の為には 部下と上官は反目し合って然るべしだ」と答えます。この間も二人の攻撃の手が止まることはなく、一方が攻撃すればそれを打ち返すような激しい攻防が繰り返されています。
先程の砕蜂の返答に色も無く「へえ」と応え、蹴りを繰り出すバラガンの従属官。それを素早く躱し、蹴りを繰り出した従属官の足に自分の左足を掛け、それを軸のようにして勢いを付け、砕蜂は右足で従属官の顔に蹴りを命中させます。跳ねとばされる従属官に、砕蜂は鬼道で三角形を描き、「縛道の三十 『嘴突三閃(しとつさんせん)』」を唱え、動きを封じます。両腕と胴を放たれた鬼道で押さえ込まれ、ビルの壁面に磔にされたような格好になった従属官を前にし、砕蜂は雀蜂を解放します。今週はここで了。