WJ45号※ネタばれがありますので、ご注意くださいね!引用は「」抜きしています。

黒縄天譴明王のひと振りで地面に叩きつけられ沈むポウ。その圧倒的な様に「容赦ねえ〜〜…」と口を開ける大前田。近くにいた砕蜂は「良いことだ」とあっさり。辺り一帯を巻き込んでポウを倒した様子に「これで七番隊 今期赤字かしら」と洩らす乱菊さん。それを聞いていた日番谷くんは「隊長なら隊の戦いで出た損害は 自腹切ってでも隊には背負わせねえさ」「少なくとも狛村はそういう男だ」と答えます。その日番谷くんの言葉に「(あたりを気にせず)気楽に戦おーっと♪」と小さくガッツポーズをして声を弾ませる乱菊さんに「お前は別だ お前が壊した分は問答無用で給料から引くからな」と日番谷くんもあっさり。(ばっさり?)黒縄天譴明王の背を遠巻きに見ながら吉良くんは「(倒れた一角さんのもとに駆けつけようとしていたが)ぼくら…間に合わなくて良かったですね…」とぽつり。弓親を背負ったままの修兵も「…ああ…」と短く。
ポウを仕留めたのを認め刀を収める狛村隊長。それと同時に黒縄天譴明王の姿も消えていきます。その荘厳な様子に「…すげえ…」と呆気にとられる一角さん。その声を背に受け、「当り前じゃ」と話し始める射場さん。「お前の卍解とじゃ 天と地じゃろう 一角」その言葉にはっとして射場さんに目を向ける一角さん。隊長には言わぬとしながらも、射場さんは一角さんにこのたびの戦い方について内省を促し、今回の一角さんの仕事が“柱を守ること”であったが柱を壊されたことを挙げ、それが「なんでか解るか お前が力を隠したけえよ」と説きます。黙したまま見据える一角さんに射場さんは続けます。「お前が力を隠したまましぬんは勝手じゃ。じゃがの、その為に命令を無視するな! お前一人の意地の為に隊の戦いに傷をつけるな」*1護廷十三隊におる以上命令は絶対 意地も誇りもつぶしてもそこだけは貫き通さにゃいかんのじゃ!」射場さんの言葉に、そんなことは解っていると立ち上がろうとした一角さん。しかしその顔面には射場さんの拳が飛んできて、一角さんは地面に叩きつけられてしまいます。
「何が解っとるんじゃ 馬鹿たれが」「自分が死んでも代わりがおる 心のどっかでそう思うとるけえ 平気なツラして負けられる」一角さんを沈めた後に射場さんは淡々と話します。その言葉に反発して一角さんは手近な棒きれ一本を手に、射場さんに飛びかかります。しかしポウとの戦いでボロボロの一角さんのひと振りを射場さんは片手で受け止めます。「…そがいな体でなんで正面からぶつかる?」射場さんは再び地面へ一角さんを抛り捨てます。「逃げても裏かいてでも勝たにゃ意味がないんじゃ!」厳しく諭す射場さんに、一角さんは「できるかよ!そんな腑抜けた戦い方!」と声を張り上げます。それに対し、「なら力をつけんかい!!!」と一喝する射場さん。「意地通したけりゃ力をつけえ 敵と戦(たたこ)うたら死んでも勝て」「それが筋を通すっちゅう事じゃ」射場さんの言葉に何か掴むところがあった一角さんは、言葉を挟むことなく射場さんの話に耳を傾けていました。
話を終えた射場さんは背に誰かの気配を感じます。振り向きながら見上げると、背後には狛村隊長の姿が。「隊長…」と少しきまずそうにする射場さんに、狛村隊長は耳を左右に少しぱたぱた(作中は「ぴろぴろ」)させて「…ふむ」と得心したかのように呟くと、「…安心せい 生憎と今日の儂は耳が遠い」と言って射場さんたちに背を向けるのでした。

残る二人のバラガンの従属官たちは、クールホーン、アビラマに続きポウが倒されたことに驚きを隠せません。(残ったのはジャイアンみたいな体型のバイキング風のヘルメットみたいなの(あれが仮面なのかな?)をかぶった男と、両はしにセイウチみたいな長い牙がある仮面をかぶった整った顔立ちの男の子?(女の子みたいな顔だけど、胸がない…のでそう推定。。))立ち尽くしていた二人ですが、座っていた肘掛を握りしめて砕き立ち上がろうとするバラガンの姿を認め、すぐさま跪いて「奴等は我々がすぐに始末して参りますので」と詫びを入れます。そこへ「誰を始末するだと?」と、迫る影があります。砕蜂と大前田です。バラガンの従属官を冷たく見据えた後刀を抜いた砕蜂とバラガンの従属官との剣戟の音が走り、残る十刃とその従属官、そして隊長、副隊長たちも戦いの場に赴きます。
リリネットの襟首をつかんだスタークと対峙するのは、浮竹さんと京楽さん。日番谷くんと乱菊さんを取り囲むのはハリベルの従属官、アパッチ、スンスン、ミラ・ローズ。大前田は大柄のほうのバラガンの従属官と、砕蜂は残るもう一方の従属官と対峙します。「漸く 本番かの」という山じいの言葉で、今週は了。

*1:句読点は改行に合わせて任意で付しました。