今号の感想を。

長門の持っていたクナイを自らの胸に突き立て、果てた弥彦。倒れた弥彦のすぐそばで立ち竦んでいた長門の脳裏には、弥彦の語っていた夢や決意の言葉がよぎります。
半蔵の命で襲いかかる雨隠れの忍たち。その攻撃を退け、半蔵の火遁に脚を焼かれながらも小南を救出する長門。そこへ木の葉の暗部の忍たちも攻撃に加わります。
それに対し、外道魔像*1を口寄せする長門。外道魔像の内部から伸びてきた黒い棒のようなものが一斉に背に突き刺さり、長門は生気を奪われたかのようにやつれていきます。しかしそれとは対照的に、地を這うような姿の外道魔像は口から龍のようなものを吐き出し、雨隠れの忍たち、暗部の忍たち、触れる者すべての生気(魂魄…?)を抜き去って滅ぼしていきます。
長門の輪廻眼を目にし「お前が影のリーダーだったようだな!」などと喋る半蔵に、長門は渾身の力を込めて外道魔像の攻撃を向けます。が、寸でのところで半蔵は瞬身の術で逃れます。
しかしながら外道魔像の消えたあと、長門は手応えがあったと言うふうに不敵な笑みを浮かべます。
そして長門は、弥彦亡き後、組織のリーダーとなります。

長門は、大国の平和が小国の犠牲の上に成り立っているように、人は知らぬ間にも他人を傷つけるものであり、その存在と共に憎しみも存在するこの世界に本当の平和などない*2と語り、自来也の考えを否定します。そして最後にナルトに答えを問います。
ナルトは自来也の著した『ド根性忍伝』の本を取りだしそれを眺めながら、「人が本当の意味で理解し合える時代が来ると信じとる!!」と言った自来也の言葉を思い出していました。
長門たちのやったことは許せないとしつつも、自来也が自分のことを信じて託してくれたように、自分は自来也の信じた事を信じてみると答えるナルト。その答えに驚く長門に、ナルトはお前達は殺さないと告げていました。



ううむ。感想を、とか書いてしまいましたが、・・・難しかったなぁ。実際の世の中でも、(たぶん)相対的な答えしかなくて閉塞感が拭えない気がしますからねぇ。(よ…よくは分かりませんけれども。)
私は長門や小南が好きなので、長門や小南の今の閉じた世界がこの対話をきっかけにしてほんのちょっとでも開けたらな、って思ったりしています。

背表紙のサスケの表情がなんかツボ。暁のみんなも登場しないかな〜。

*1:暁のみんなが尾獣を封印するときに出てくる像を思わせます。

*2:引用ではありませんので、原文の趣旨と違う部分がありましたらすみません