WJ46号※ネタばれがありますので、ご注意くださいね!引用は「」抜きしています。任意で句読点を付してる箇所があります。


杖が地を打つ音を合図に「かかれ!!!」と叫ぶ山じい。「全霊を賭してここで叩き潰せ! 肉裂かれようと骨の一片まで鉄壁とせよ!! 奴等に尸魂界の土を一歩たりとも踏ませてはならぬ」と隊長、副隊長を鼓舞する山じいの姿を目に留め、「…やれやれ 肩が凝るねえ、気合の入った山じいと居るとこっちまでさ」と編み笠の端に手を掛ける京楽さん。それを隣で聞いていた浮竹さんは、「そうだな これが片付いたら 久し振りに二人で先生の肩でも揉んでやろうか」と澄んだ目と和んだ口元で答えます。「…いやいや 凝ってるのはボクの肩だってば」と笑みを吐く京楽さんに、浮竹さんは「何言ってるんだ 見たことないぞ、お前の肩が凝ってる所なんて」と呆れながら見遣ります。
一方、戦闘前からガクブルでふーっふーっと息も荒げな大前田を振り返り見て、「ガチガチだな。怖いか 久々の実戦が。情け無くて見るに堪えんな」と言い捨てる砕蜂。さらに「良い機会だ。この際適当なところで 何かのついでに死ね」と。それに「はあ!?」と大仰天の大前田は砕蜂に言われたことを引きつった笑いを浮かべながら必死に否定します。「つーか絶対死なねえし!!」と言う大前田に、「…そうか じゃあ死ぬな」とひと言告げる砕蜂。「言われなくてもそうしますよォ!!」と叫び返した大前田の顔には、先程までの引きつった笑いは消え、真剣なものに。
そして残る日番谷くんと乱菊さん。「…始まるぞ 松本 心に乱れは無えか」という日番谷くんの静かな問いに「何の話です?」と返す乱菊さん。そんな乱菊さんを一瞥し「――いや」と短く口にした後、厳しい表情に戻り「行くぞ 気を抜くな 松本!」と構えます。乱菊さんも、背中あわせの日番谷くんのほうにちらりと向けた視線をすぐに辺りに戻し、「はい!」と構えます。

砕蜂と対峙するバラガンの従属官ふたりは、背後に座して控えるバラガンに「殺せ」「一匹の蟻も生かして逃すな」「貴様等に負けて戻る場所など無い」と厳しい言葉を畳み掛けられます。「言え!貴様等は誰の部下だ!!」と声を張り上げるバラガンに、「はい!我々は“大帝”バラガン・ルイゼンバーン陛下の従属官!! あらゆる敵を粉砕し、必ずこの戦場を 奴等の血肉で染め上げてご覧に入れます!!」と従属官の二人は刀を抜き構えます。
一団の風が空座町の上空を吹き抜け、「…その子 …ここからどかしちゃもらえないかな?」と、京楽さんがスタークに問い掛けます。「その子」とはスタークの従属官のリリネットのこと。眉を少し顰めて「…なんでだい?」と訊き返すスタークに、「その子が居たんじゃ、全力で戦えない キミだってそうじゃないの?」と投げ掛ける京楽さん。それを聞いて「ンだとォ!?」と噛み付きそうな顔で叫ぶリリネットを、黙ってろと制し「…いいぜ 全力で戦ってくれなくても。俺も全力では戦わねえ」と続けたスターク。そんな彼に「…どういう意味だ?」と静かに問う浮竹さん。スタークは、頭をぽりぽりと掻くような仕草で「俺・向かねえんだよ そういうの。性格的に」「どうにか戦ってるフリだけして 他の連中の戦いが終わんのボンヤリ待てねえかな」「何を…」真意を計り兼ねて戸惑いを見せる浮竹さんの背後から、「いい〜〜〜〜ねえ〜〜!!」と京楽さんの弾む声がします。驚いて浮竹さんが振り向いた先、「イヤいいよ!ボクもその方がいいな! 痛いのイヤだしね!」と、京楽さんが手を打っていました。…しかし、すぐに「…だけど今回は そういう訳にもいかないんだよ、こっちはね」と、編み笠の下から厳しい目を覗かせます。「…そうかい」苦く顔を曇らせると、スタークは「…面倒臭えこった」と刀を抜きます。
また別の場所では、取り囲むハリベルの従属官たちは自分に任せて、奥に控えるハリベルのもとへと日番谷を促す乱菊さんの姿が。「…やれんのか」「はい」「…わかった 任せるぞ」背中合わせのまま言葉を交わすふたり。「行かせるかよっ!!」と日番谷くんの進路をアパッチが塞ごうとしますが、「待て!」とハリベルによって制されます。日番谷くんの前に進み出たハリベルもまた、背負った鞘から刀を抜きます。
スタークと京楽さん、砕蜂とバラガンの従属官のひとり、大前田とバラガンの従属官のもうひとり、日番谷くんとハリベル、乱菊さんとハリベルの従属官*1、ぶつかり合う刀の音で今週は了。



「この際適当なところで何かのついでに死ね」って言ってる砕蜂が面白くてたまりませんでした…っ。大前田の「ハハーン!」とか言ってるところも。バラガンの従属官を倒して地味副隊長三人衆を脱却ですかね!?
中合わせのままの、日番谷くんと乱菊さんのやり取りも好きでした。昨冬の映画の、隊長の背中を守るのが服隊長の役目、みたいに言ってた乱菊さんの言葉を思い出しました〜。
いつになく冷然としたものを感じさせる京楽さんにびっくりでした。



以下、浮竹さんの半径50m以内ぐらいに偏っています、そして腐ってます(笑)ので「続きを読む」にしています。「続きを読む」の表示がない場合もございますので、その際はスクロール前にご一考をお願いしますね。









今週も、う、浮竹さんかわいいんですけどぉっー!!!とっ、とりあえず順番に追っていこうっと…。

山じいと居ると肩が凝る…と京楽さんがぼやいた後に、山じいの肩を揉んであげようと返しちゃう浮竹さん…!どう聞いても京楽さんのぼやきの中の肩が凝る主体は京楽さん…な…の…にー…!(笑)しかも横顔がとてもかわいいっv女の子に見えるっ。(え)遠くを(山じいを?)見遣ってる目のやさしそうな感じと澄んだ感じがたおやかですー。少しほころんだ口元もかわいいっvかわいすぎるっ。そして言葉つきも落ちついていて…あ、でも、話かみあってないよ!(笑)そこも含めてかわいすぎ。でゆーか、その噛み合ってなささえ楽しそうな京楽さんv肩を揉んでもらいたいのは自分だとさり気にアピール!肩凝ってるとこなんて見たことない、と言われてしまったけれども、今このピリピリした状況にかこつけて浮竹さんに肩を揉んでもらうべく、スターク戦、始めから本気モードで急いで戦いを片付ける作戦に出た京楽さん!今日はノー残業デーだっ!!(違っ)
…うわーばかな文ですみません…(汗)
でも、いつになく冷然とした姿や、戦いの冒頭リリネットに退くよう提示したところに、自分が積極的に前に出て戦うという強い意志・譲れない決意を感じさせて、それは浮竹さんを庇う(守る)気持ちの顕れかなと思いました。うん、そうだといいな、そうにちがいない、っていうか、そうなんだ!(笑)

それからそれから!スタークが全力では戦わないと言ったあとに「…どういう意味だ?」と素直に疑問を呈する浮竹さんに、透徹したものを感じます〜。こんな澄んだ目で見つめられて訊ねられたら、嘘は吐けないよね、スターク!(笑)スターク幸せだなぁ〜(え)
今回刀を抜いていない浮竹さん(とリリネット)。京楽さんとスタークが戦ってる脇でリリネットに「お菓子あるんだ!食べるかい?尸魂界のものだけど、口に合うといいなぁ!」とか言って、大量のお菓子をもりもり押し付けて和んでほしいもんです!そうなったらきっと、スタークはリリネットと代わりたくなるだろうな。



長々と駄文にお付き合いくださいましてありがとうございました!

*1:振り下ろされた刀身の絵のみ。相手の姿は描かれていませんでした