最近の一枚
7月25日リリースされたCoccoの『きらきら』。
前作の『ザンサイアン』はレンタルで聴いてみましたが、私には印象に残る曲がなくて(好きな方ごめんなさい)ダビングすることもなく返してしまいましたが、今作は試聴後に購入しました。
ジャケットから好きです。6月ごろに発売を知り、店頭で先にジャケットだけ見ました。きらきらしたものに手をのばそうとしてる絵だと思います。自分自身が6月にとても気が沈むことがあり、鬱々としていたときにこのジャケットを見かけ、素直にきらきらしたものに手を伸ばそうとしている絵に、なぜか「今まで胸にあったこんなふうにきらきらしたものが、今私の手からは零れ落ちてるんだな、」と自分の状況を分からせてくれた、そんな経緯があるジャケットでした。悲しい気分や気持ちはなかなか形(言葉)では表せないけれども・それでも輪郭をほしがっているものだから、自分の心境に言葉を充ててくれたという気がする絵。
それはさておき、やはり全曲好き!というわけではなく、よく聴く曲とそうでもない曲があり、よく聴く曲についてちょこっと書き出しておきます〜。(でも嫌いな曲はないので通してもよく聴きます)
- 「甘い香り」
何かのタイアップ曲になっていたこともあって、聴きやすい一曲かも。
ギターがきらきら。5月の新緑と風を思わせてさわやかなギターサウンド。最初の間奏がNav Katzeの『歓喜』に入ってた何かの曲に似てる…なんか宇宙っぽいところが。(宇宙っぽいってなんだろう…)SIAM SHADEの『SIAM SHADE?』に入ってた「Fly High」みたいな爽快感のあるギターがやっぱり好きだな。
ちなみにSIAM SHADEのギターだったDAITAさんはCoccoちゃんと面識があるらしく、初めて会った際にCoccoちゃんから「んちゃ!」(だったかな…)とご挨拶されたと、昔FCの会報に書かれていました。。。
- 「秋雨前線」
うごめくように始まるギターの音が雨で湿った夜の土を思わせて、この歌にぴったり。
Coccoの伸びやかな声が聴いてる側も、この物語の渦に巻き込まていくような感じ。自分をつまらなく思う気持ちなどから解放へ、のようなカタルシスがある曲かと。
私の中だけでBLEACHの京楽さんのテーマ(笑)
- 「花うた」
ガーリーかわいいっぽいんだけど、今まで荊もあったけれどその上で見つけた平明なガーリーかわいい歌。(なんだそれ)
- 「小さな町」
このアルバムの中では暗い曲。逆境にあってもあきらめ切れないものへの感情をひとりで吐き出したいときに聴くといいのかも。暗い曲なんだけれど「水鏡」や「けもの道」みたいな感じじゃない。
- 「雨水色」
静かなバラード。ふと良心を思い出させてくれるようなやさしくてやわらかな曲。
- 「Never ending journey」
アルバムの一番最後に収録されている曲。
前奏のメロウなギターがいい。最後にふさわしく、壮大な感じの楽曲。曲調(構成?)は「星の生まれる日。」に似てるかも?
間奏のギターも力強くて、Coccoちゃんのこれからの音楽活動への気持ちを歌っているかのような歌詞です。Never Endingと冠せられているとおり、もう一度このアルバムを初めから聴きたくなります。